2013年10月24日
依存症になった生い立ち
私は、自分の悪い所を絶対に他人に見られたくありませんでした。
いつも外面はよく、頼まれたことは嫌でも、無理しても引き受け、
人によく思われたいと思って生きてきました。
幼いころから、満たされない思いや、寂しさがあったからだと思います。
母は、常に父に対する愚痴を言っている人でした。
それは、年老いた今ですら、変わりません。
「〇〇に行けないのはお父さんのせい」
「お父さんが家にいるから〇〇へ行けない」
「お父さんがアカンて言うからできない」
子ども心に、母はなぜ全て父のせいにするんだろう?と思いました。
私は、お父さんではなく、お母さんに、できるかどうか聞いているんだよ?
母にとって、私の気持ちより、父がどう思うかが全てだったのです。
それは今も変わりません。悲しいことですが・・・。
私が小学生のころ、父に対する不満を言う母に対して、
「お父さんがイヤなら離婚したら?」というと、
「アンタら子どもがいるのに離婚なんかできへんわ!」と言われ、
私がいるから母はよけいに悲しいのだ、と子ども心にそう思いました。
母のいくつかの言葉や態度を、私は成人後までも傷つき恨んでいました。
父とは、物心ついた頃からほとんど会話をした記憶がありません。
弟は幼い頃からすぐキレて、いつも私にケンカをしかけ、暴れていました。
子どもの頃、弟が、怒ったりキレて暴れても、母は叱るのではなく機嫌を取って
弟のことをいつもかわいがっているように思えました。
でも、母は、私と弟がケンカしていること自体がうるさくて腹を立て、
狂ったように叫んで、家を出ていくことがよくありました。
しばらくすると帰ってくるのですが。
高校生にもなると、幼いころには表現できなかった不平不満が反抗期と重なり、一気に噴き出しました。私は母に対して、暴言を吐き、不満をぶつけ、過去のことまでも責めました。
家庭環境や、愛情不足で育つと、
性格形成に影響がある、ということを、短大の心理学で学びました。
幼少期に愛情を感じられずに育ってしまった私は、
付き合った男性に対して、異常なまで愛情を求めました。
私だけ見て欲しい、知らない時間を持たないでほしい、と思ったり、
贈り物をすることで自分に引きとめておこうと必死でした。
本当に私はしつこいイヤな女だったと思います。
そして、結婚してこの家から出て行けば、きっと幸せになれる、と思い込んだ私は、男性に対して、とにかくずっと一緒に居てくれることだけを求め、相手の真の中身(性格)を見ることなく、今の結婚に至りました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
今私は、私を育ててくれた頃の母の歳を過ぎました。
今さら、ですが
私がこうなってしまったのは、何も母のせいだけではなかったはずだし、
自分の弱さこそ大きな原因であり、
育った環境に不満があっても、もう親や弟のせいにしてはいけないと
ようやく思えるようになってきました。
この世に生まれてこられたことも感謝しなければならないし、
母や父が、私を育ててくれたことも事実だし、
大きな病気もケガもせず生きてこられたことは幸せなことで、
血のつながった弟という存在があることもとてもありがたいこと。
私がこうなったことの原因がどうであれ、
もう十分、原因追及したし
嫌というほど、過去やまわりのせいにして飲んできました。
そろそろ、生い立ちや過去の苦しみを解放しなければなりません。
相変わらず、母に会うと、父への愚痴を言わない日はありません。でも、田舎から一人で都会へ嫁ぎ、父しか頼れなかったのに、父に虐げられてとても寂しかったのだと今ではわかります。そんなさびしい気持ちの中でも私を育ててくれたことに感謝しなければなりません。
気難しく、口もきかなかった父が、ここ10年、何かと私に連絡してくるようになりました。「人に絶対に迷惑をかけるな」と言っていた父が、平気で私を頼るようになりました。
弟も、偏屈で怒りっぽいのは相変わらずみたいですが、10年前に、私が旦那とうまくいかなくなったとき、本気で涙を流して心配してくれました。家庭を持って、家事の手助けもしながら、子どもや奥さんともうまくやっているようです。
楽しく幸せに生きるためには
嫌だったこと、悲しかったこと、そういうのも認めた上で
もう後ろを振り向かず、前向きに生きることが大切だと思います。
過ちや後悔を、決して忘れてはならないけれど、
振り向いてそれに囚われてしまってはいけないと思います。
過去にさんざん飲んで後悔したことは忘れません。
そして、今日も飲まないし、明日も飲みません。
自分が変われば、周りも変わるような気がします。
この記事へのコメント
>過ちや後悔を、決して忘れてはならないけれど、 振り向いてそれに囚われてしまってはいけないと思います。
>自分が変われば、周りも変わるような気がします。
の部分は私の現在の心境でももあります。
かけがえのない人に大変な迷惑をかけたこともあります。
しかし、
今さら過去に涙してもしようがないですよね。
自分が回復していく、自分を再発見していく。
遠くでその自分を見ている人もいる。
今ががんばりどきだと思います。
アル依存として死にたくない。
これは、私に向かって言っている言葉でもあります。
私も、アルコールが原因になる、みっともない死に方をしたくない、と酔いがさめるたびに思っていました。
何年も止めたくても止められず、後ろばかり見ていたからだと思います。
嫌なことを忘れるために、何年も飲んだところで、何も解決などしないのに。
>自分が回復していく、自分を再発見していく
そうですね!お酒にたよらず、自分自身で自分を向上させてこそ、生きがいを感じられると思います。
私もいっしょにがんばらせてください(^^)
こうして、自分のことを冷静に分析することも、必要なんですねー。
私も、子供時代もそうですが、実家を離れて30年以上も経つのに、つい最近まで、実家の不始末の尻拭いをしてきて、辟易してます。
で、いやなことがあるたび、酒を飲んで、つかの間の別世界にトリップしてました。酒って、手軽なんですよねー。でも、止まらなくなってしまうし、量が増えるし、ろくなことがないんですよね。
酒飲んで、翌朝起きたら、いやなことが全部解決してるのなら、酒は魔法の薬ですけどね(笑)
イラっとしたり、さびしかったり、精神的にダメージを受けるといとも簡単に酒に逃げてきました。
飲んで、トリップしている間は確かに、忘れていられるかもしれませんが、自分がお酒を飲んだところで、問題は何一つ変わらないのですね。むしろ、どんどん自分自身は悪くなっていくだけで。
今日も飲みそうでした。
私は、理屈っぽいので(^_^;)、どんなことも理由が知りたいと思ってしまいます。
納得できなかった自分の行動も、少しでも、なぜだったのか、納得して認めた上で乗り越えないと、いつまでも悶々とするタイプなので、こんな風に、嫌なこともあえて書き出していくつもりです。(*^_^*)