2013年11月14日
夫が居てくれてよかったと思えるおそらく唯一の出来事
6年ほど前の出来事です。
長女が中学3年生、明日は受験という前夜。
ほんの少しの緊張は私にもあったはずなのですが
やはり毎日と変わらず、しこたま飲んで、
その結果、私は目覚まし時計のセットを誤ったまま、
泥酔してしまいました。
翌日朝、
ふと飛び起きて時計を見ると、
あと1時間で試験開始という状態でした。
毎日私が一番に起きて子どもたちを起こすので
家の中はまだシーンと静まり返っていました。
大慌てで長女を起こしました。
同じ高校を受験するお友達と
約束していた電車の時刻はとっくに過ぎていました。
どうしよう!どうしよう!と焦る私は
当時、長年の家出から出戻った夫がいることを思い出しました。
夫の運転なら、間に合うかもしれない。
夫は地元民なので、受験場所までの土地勘もあるはず。
少し、いえ、自分の寝過ごしを大いに悔やんでいた私は
かなり、夫にかけました。
「〇〇高校まで、30分で行ける!?」
悔しいですが私の運転では1時間でも無理でしょう…。
夫は「…あー…行けるんちゃう?」と。
長女が身支度している間に大慌てで弁当を作り
早く早くとせかして見送りました。
夫と長女を見送ったあと、不安で不安で
狂ったように、リビングで座布団に突っ伏して
「どないしよー!どうしたらええのー!?」と
私は大声で叫び続けているところに、
次女が起きてきて、心配そうに見ていました。
結果、
夫は無事に、長女を受験会場まで送り届けてくれ、
途中、スリッパを忘れたという長女のために、
コンビニによってミッフィーちゃんのスリッパまで買ってくれました。
その時の長女の受験は、すべり止めの私立高校受験だったのですが
夫のおかげで、無事合格することができ、
その後の本命の公立高校にも、受かることができました。
(さすがにこの時↑は寝坊しませんでした。飲んでたと思うけど…)
あの頃、
私も娘も、5年もの家出から、のうのうと帰ってきて、
酷い問題ばかり起こす夫の存在が
苦痛で苦痛でしかたがありませんでした。
でも、
あの時、夫が居なかったら、長女はきっと、受験に間に合わなかったはずです。
あの事件は、本当に、思い出すたび、
「私は酒を飲んでなんてことをしてしまったんだろう…」と背筋が凍るほど
悔やんでも悔やみきれない出来事の「ひとつ」なのです。
やっぱり私は呑んだらあかんかったのです。