2013年10月22日
のみすけさんのブログとの出会い
お酒がやめられず、毎日苦しく感じていた私にとって、
断酒できたことを喜んでいる人たちのブログは、
自慢話にしか受け取れず、うらやましく、妬ましいばかりでした。
それでも、お酒をやめられる方法を探すべく
「アルコール依存症」の検索をしていたある日、
「酒をやめてhappyになろう」というブログがヒットしました。
それは、断酒されて間もない、のみすけさん、という私と同年代であろう男性のブログでした。
みると、「30年間飲酒してきた」とありました。
そして、医者にも、AAなどの断酒会にも参加せず、自力でやめることを綴られていました。
私は、自分が3か月酒をやめても、また飲み始めてしまった身なので
「きっと、この人も3か月とか、6か月とか、どこかで絶対また飲んでしまうだろう」と
思っていました。
のみすけさんは、ほぼ毎日、きちんとブログを更新され、
はじめのころは、まだ飲酒欲求がある様子も伝わってきました。
ひねくれものの私は、「いつ再飲酒するんだろう」と思いながら読んでいました。
でも、のみすけさんは飲みませんでした。
のみすけさんのブログが3か月目を迎えるころ、
私はそれまで、「きっとこの人もスリップする」と思っていたのですが、
それがいつしか「飲まないでほしい」という気持ちに変わっていました。
30年間、日中飲酒、酩酊、家族に迷惑をかける飲み方をしてきた人間でも
酒を止められるのだ、という証を見せて欲しいと思うようになっていたのです。
人間不信で、ひねくれ者で、人を恨んでさびしさやストレス逃れでもあった
陰気で陰湿な私の引きこもり終日飲酒を、もう終わらせるときが来た、と思いました。
止めても飲んだら、また同じことの繰り返しだと、経験して嫌というほどわかっています。
1杯だけとかちょっとだけとか、それで止められないのがアルコール依存症です。
だから、2度と一口も飲まない、と決心して、それを続けておられる、のみすけさんのようになりたい、と私も思うようになっていきました。
「飲んでしまうはず」と思っていたのみすけさんが、本当に飲まずに、半年を過ぎたのを、この目で確信して、
「きっと私もやめられる」と思えるようになりました。
だから、もう、一生飲まないという覚悟をしました。
そして、今日にいたります。
でもまだ、私は未練タラタラです。
やっぱり飲みたい、
たまには飲みたい、
ちょっとでいいから飲みたい、とか。
だから、まだ私はお酒に囚われているようです。
のみすけさんのように、
もう飲む必要がない、と思えるようになる日が待ち遠しい。
「断酒に終わりはありません。」
このセリフを以前の私は「なんと厳しいものだ」と思っていました。
お酒を一生飲まないなど、生きる術を奪われるも同然のように思えて心底ぞっとしたので。
あれだけ恨めしく思えた断酒していらっしゃる方々のブログを、
今では、興味を持って読み、とてもありがたいと感じられるようになったことは事実です。