2013年12月08日
過去の断酒の失敗を探ってみる
右側にあるカウンターを見ると、
お酒を断ってから、「83日」となっていました。
私の最高断酒期間は、一昨年の三か月間でした。
その時は、毎日、日数を数えていました。
毎日頭がもうろうとして、過呼吸や動悸が激しく
断酒掲示板に書き込むことで
必死で毎日を過ごしていました。
私の場合、日数を数えてはダメなようです。
天の邪鬼な私は、
断酒日数が増えていくことに
全く達成感を感じられず
お酒を飲まない長い長い24時間が経過しても、
カウントはたった「1」しか増えない(当然!)日数を
毎日、ガッカリしながら数えていました。
死ぬまで断酒するのだから、ゴールはないのに、
「数え終わる日(=ゴール)」がくることを期待して数えていたように思います。
終わりが無いということを、きちんと自覚できていなかったのだと思います。
断酒して、3か月が経過した日、
冷蔵庫にあるビールを見て
「三カ月たった。私はもう三カ月も飲まなかった。」
と妙な達成感を持ってしまったのです。
多くの場合、達成感は「やっと終わった」という感覚といっしょにやってきます。
3か月飲まなかった私の「達成感」は
「断酒できた(=終わった)から、もう飲んでもいい」
というアホな考えにすり替わりました。
私はその時の三か月間の断酒を途方もなく長いものに感じていたので
「これだけやめたら、もう私はアル中ではないかも」
「これだけやめられたんだから、これからは適度に飲めるかも」
と、アル症患者にありがちな罠にまんまとかかりました。
いとも簡単にビールを飲みました。
ホッとしたことを覚えています。
ずっと飲みたかったから「ああ、また飲める」と安心しました。
再飲酒してから
ますますひどい飲み方をして、
ますます自己嫌悪に陥り、
適正飲酒など全くできるはずもない自分を確信しました。
そしてやっぱり、毎日毎日「止めなければ」と思いながら
思うばかりで止められない後悔と自己嫌悪の毎日の中、
朝から隠れて飲み続けてきました。
それからやっと。今回の断酒に至ります。
不思議なことに
今回の断酒で、
私はお酒をやめてから何日たったか、ということを
全く、と言っていいほど意識していません。
飲みたくなった時
「ゴールは無い、一生飲まないよ。」
ということを自分に言い聞かせています。
「〇日」を意識すると、また以前のように「終わり」を作ってしまいそうなので・・・。
でも、たまには、「いつからやめたっけ?」と思うこともありますし、
カウンターに付属の、飲まないことで「浮いたお金」の額は
現実的な喜び素材になります。
だから、
ときには断酒日数と、浮いたお金を確認して
自分の断酒成果を自分でほめるのも悪くないかな、と思ったりもします。